読書会の会議法(KJ法)について説明する | 読書会を支える技術
こんにちは✋ 新宿で月1回の読書会を開催しているhisacomといいます。
新宿読書会では毎月一冊の課題図書を決定し、本を読んだうえで会に参加、みんなで読んできた課題図書について話し合うという方式で会を進行しています。
この記事では会の運営方法や使用ツールを紹介しながら、読書会に興味がある方に読書会の中身を知ってもらったり、会運営に興味がある方に会運営のやり方の参考になる情報をお送りしたいと考えています。
いきなり読書会と言われても不安ですね
今回は、そのなかでも「どんな風に話し合いをしているの〜?」という話題について書きたいと思います。
会に興味を持っていただいている人でも
「発言できないんじゃないかと心配」
「身内や声の大きい人がずっとしゃべってて、それを聞いてるだけで終わるんじゃないか?心配」
と考えて、なかなか会参加に踏み出せない方もいると思います。
僕自身も別の会に参加するとしたら同じことで悩むと思うので、会議方法については「みんなに発言の機会がある」「視覚的に内容を共有できる(議論が逸れにくい)」を達成できるように、会の中でいろいろと試行錯誤しながら現在の方法(KJ法)に落ち着いています。
そもそもKJ法ってどんな方法?
Wikipedia的には下のような内容となっています。
KJ法(KJほう)は、文化人類学者の川喜田 二郎(東京工業大学名誉教授)がデータをまとめるために考案した手法である。 データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解し、論文等にまとめていく。 共同での作業にもよく用いられ、「創造性開発」(または創造的問題解決)に効果があるとされる。
ちょっと分かりづらいですが、一言で説明すると
ポストイット(付箋)とホワイトボードを利用した会議方法です。
詳細は下で書きますが、ポストイットは各自に手渡され、各自が語りたい内容を書き込み、1人づつ発表していくので、脳内整理されており発言もしやすく、またそれをホワイトボードに貼っていくので全体で何の話をしているのか視覚的に判断しやすいのです。
KJ法のやり方(手順)
やり方の手順は以下の通りになります。
- (1)各自ポストイットに課題図書を読んで【これが話したい】と思った内容を書き出す(何枚でもOK)
- (2)ひとり1枚づつ時計回りにポストイットの内容を発表しながらホワイトボードに張り出していく(全部発表終わるまで何周もする)
- (3)張り出したポストイットで近い内容のものを近くに寄せ、グループ化する
- (4)グループ化したものの中で、一番数の多いものから詳細について会話を始める
実際は書き方などに細かなルールが存在しますが、それは別の機会にお話しできればなーという感じです。重要なことは、ポストイットを用いて順番に発表することで会初参加の人でも発言が行いやすい。視覚的に話し合いの内容が理解しやすい。ということです。
おわりに
今回は読書会で使用しているKJ法という話し合い方法について記事にしました。読書会でもまだまだ会議法については試行錯誤の段階で、これが最善だとは言えません。ただ1年間くらい続けてみた感じ、全員がとても話しやすい方法だなーと感じています。
いつも読書会で話し合っていて思うのは、否定されない場で自分の意見を誰かに聞いてもらうのはめちゃくちゃ楽しい!ということです。
読んでいる方に少しでも読書会の内容が伝われば幸いです(^○^)。